「今度ご飯行きませんか? 何か食べたいものありますか?」
もしあなたが、意中の女性に対してこのようなLINEを送っているとしたら、残念ながらその時点で「頼りない男」「センスのない男」というレッテルを貼られている可能性が高いです。
一見、相手の希望を聞く「優しい質問」に見えますが、実はこれ、マーケティングと心理学の観点から見ると「最悪の愚策」なのです。
女性は、日々無数の決断に疲れています。そこにきて、関係の浅い男性から「店の決定権(=責任)」を丸投げされることほど、ストレスなことはありません。
今回は、優しさのつもりで墓穴を掘らないための、脳科学と行動経済学に基づいた最強のデート打診術「ダブルバインド(二者択一)の法則」を、3000文字を超えるボリュームで徹底解説します。
これを読めば、あなたは二度と店選びで迷わず、女性に「あなたとデートに行きたい」と自然に思わせることができるようになります。
なぜ「何食べたい?」が女性を不機嫌にさせるのか
まずは、なぜこの質問がNGなのか、その心理的メカニズムを解明しましょう。これには「決断疲れ(Decision Fatigue)」と「責任回避の本能」が深く関わっています。
選択肢が無限にある=選べない(ジャムの法則)
有名な心理学の実験に「ジャムの法則」があります。
24種類のジャムを並べた売り場と、6種類のジャムを並べた売り場では、どちらが売れたか?
結果は、6種類の方が圧倒的に購入率が高かったのです。
人間は、選択肢が多すぎると脳が処理しきれず、「選ばない(買わない)」という現状維持の決断を下してしまいます。
「何食べたい?」という質問は、相手に「和・洋・中・エスニック…」という無限の選択肢の中から一つを選ばせる、極めて脳のカロリーを消費させる重労働を強いています。
仕事で疲れている女性にこれをやると、「考えるのが面倒くさいから、また今度でいいや」と既読スルーされる原因になります。
「ハズレの店」を選ぶリスクを負わせている
もう一つの理由が「責任」です。
もし女性が「イタリアンがいい」と答えて、その店が美味しくなかった場合、提案した女性は「私のせいで微妙な空気になった」という罪悪感を感じてしまいます。
女性は本能的に、コミュニティ内での評価を下げるリスクを嫌います。
だからこそ、「店選びの責任」は、リーダーである男性が100%負わなければならないのです。
「何でもいいよ」と答える女性の心理は、「あなたが決めて。そして、もし失敗してもあなたのせいにしていいよね?」という、責任の委譲(=リーダーシップのテスト)なのです。
脳をハックする「二択提案(ダブルバインド)」の魔法
では、どうすればいいのか。
答えはシンプルです。選択肢を「2つ」に絞って提示することです。
これを心理療法やセールスの世界では「ダブルバインド(二重拘束)」あるいは「オルタナティブ・クローズ」と呼びます。
「YES or NO」から「A or B」へ思考をすり替える
普通に「デートに行きませんか?」と誘うと、相手の脳内での選択肢は以下のようになります。
- 選択肢1:行く(YES)
- 選択肢2:行かない(NO)
これでは「行かない」を選ばれる確率は50%です。
しかし、「美味しい焼肉と、海鮮イタリアン、どっちの気分?」と聞くと、脳内の選択肢はどう変わるでしょうか?
- 選択肢A:焼肉
- 選択肢B:イタリアン
お気づきでしょうか。「行かない」という選択肢が脳の作業テーブルから消え、「どっちに行こうか?」という『選ぶ前提』の思考モードに切り替わるのです。
人間は提示された選択肢の中から答えを選ぼうとする習性があります。
この習性を利用し、「デートに行くことは既定路線」として会話を進めるのが、このテクニックの真髄です。
なぜ「3択」ではなく「2択」なのか
「多いほうが親切だから3つ提案しよう」と思うかもしれませんが、これは悪手です。
3つになると「AとBはいいけどCは…いやAも捨てがたいし…」と比較検討のコストが発生し、再び「決断疲れ」を引き起こします。
「Aか、Bか」
このシンプルさが、相手の脳に負担をかけず、即答させるための黄金比なのです。
【実践編】成功率100%を目指す「提案の3ステップ」
理論を理解したところで、具体的なアクションプランに落とし込みましょう。
ただ適当に2つ並べればいいわけではありません。以下の手順を踏むことで、成功率は盤石になります。
ステップ1:事前の「ステルス・リサーチ」
提案する2択は、どちらも彼女にとって「正解(行きたい店)」である必要があります。
会話の中や、彼女の過去のSNS投稿、プロフィールからヒントを探ります。
- 「辛いものは好き?」
- 「最近、いいお酒飲んだ?」
- 「牡蠣と肉ならどっち派?」
このように、雑談の中でさりげなく好みを収集しておきます。
このリサーチさえ済んでいれば、あなたの提案は「私の好きなものを分かってくれている」という信頼に変わります。
ステップ2:魅力的な「プレゼン付き」で2択を投げる
ただ「焼肉か寿司か」と聞くのは味気ないです。
それぞれの選択肢に「ベネフィット(行くメリット)」を添えて提示します。
【悪い例】
「焼肉とイタリアン、どっちがいい?」
【良い例】
「この前話してたお祝いなんだけど、
①希少部位が食べられる、隠れ家的な焼肉
②生ウニのパスタが絶品で、夜景も綺麗なイタリアン
〇〇ちゃん、どっちの気分?」
このように、「希少部位」「隠れ家」「生ウニ」「夜景」といったパワーワード(魅力的なタグ)を付与することで、彼女は「どっちも素敵!選べない!」という嬉しい悲鳴を上げることになります。
どちらを選ばれても、あなたの勝ちです。
ステップ3:決定後の「即予約」でリーダーシップを完結させる
彼女が「えー、迷うけど…イタリアンかな!」と答えたら、間髪入れずにこう返します。
「了解! あそこのウニのパスタ本当に美味しいから楽しみにしてて。
人気店だからすぐに席押さえておくね!」
ここで「いつ空いてる?」とダラダラ日程調整をするのではなく、先に席を確保する(あるいは確保するフリをする)ことで、「私のために動いてくれた」という既成事実を作ります。
応用テクニック:こんな時どうする? Q&A
基本の型は理解できたと思いますが、イレギュラーな反応が来ることもあります。
ここでは上級者向けの対応策を解説します。
Q. 「どっちでもいいです」と言われたら?
A. 「じゃあ、俺の独断でこっちにするね!」と強引に決めるチャンスです。
これは拒絶ではなく、「あなたが決めて(リードして)」という合図です。
「OK! じゃあ〇〇ちゃんの雰囲気に合いそうなイタリアンにするね。すごくお洒落なお店だから」
と、自信満々に言い切りましょう。「強引さ」と「頼もしさ」は紙一重ですが、責任を取る姿勢を見せれば、それは頼もしさに映ります。
Q. 「その日はちょっと忙しくて…」と濁されたら?
A. 店ではなく「日程」の2択に切り替えます。
店選びの段階で反応が鈍い場合、そもそもデートに行く気がない(脈なし)か、本当に日程が詰まっているかです。
一度引いて、日を改めてから日程の2択を投げます。
「今月ちょっと忙しい感じかな?
もし来週なら、平日の夜サクッとどう? それとも週末のランチのほうがゆっくりできる?」
「平日夜 vs 週末ランチ」という選択肢を提示することで、相手のライフスタイルに合わせた提案が可能になります。
Q. 相手の好みが全く分からない場合は?
A. 「王道」と「変化球」で分類します。
好みが不明な場合、「ジャンル」で分けるのではなく、「体験の種類」で分けます。
- A案(王道・安定):誰しもが好きな「美味しい焼き鳥」や「ビストロ」
- B案(変化球・体験):話題性のある「チーズ専門店」や「激辛鍋」
「①ゆっくり話せる美味しい焼き鳥屋さん
②最近話題の、チーズの大洪水が楽しめるお店
今日はどっちのモード?」
これにより、「落ち着きたい気分」なのか「はしゃぎたい気分」なのか、相手のその時の感情(モード)に合わせて選ばせることができます。
結論:選択肢を絞ることは、最高の「優しさ」である
「何食べたい?」と聞く男性は、自分が傷つくのを恐れているだけです。
「もし提案して断られたらどうしよう」「センスがないと思われたくない」という保身が、相手への丸投げという行動に表れています。
しかし、本当のモテる男(アルファオス)は違います。
「俺が良いと思う店を選んだ。もし気に入らなくても、俺が責任を持つ。だから君はただ、楽しんでくれればいい」
このスタンスこそが、女性が求めている「強さ」と「優しさ」の正体です。
「二択提案」は、単なるテクニックではありません。
相手の脳の負担を減らし、スムーズに楽しい未来へエスコートするための、最大級のホスピタリティ(おもてなし)なのです。
さあ、今すぐスマホを開いて、気になっているあの子に送ってみましょう。
「〇〇と△△、今度行くならどっちがいい?」
その一言が、あなたの恋愛を劇的に前に進めるはずです。

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